桜が満開となりました。いよいよ春の到来です。
この時期によく言われるのが「春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚えず」。
ぽかぽかとして気持ちの良い夜だからこそよく眠れるのか、はたまた夜更かしをしてしまって
寝過ごしてしまったのか、ともかく寝坊して遅刻してしまったときなどに引用されたりします。
これは中国の孟浩然(もうこうねん)が作った有名な漢詩の「春眠」の冒頭の一節です。
全文は(書き下し文にしています)
春眠暁を覚えず 処々(しょしょ)啼鳥(ていちょう)を聞く
夜来(やらい)風雨(ふうう)の声 花落つること知る多少
意味は
春の眠りは心地よく、うっかり寝過ごし夜明けに気づかない。
目覚めてみると、ところどころで鳥がさえずり天気がよさそうだ。
そういえば、昨夜は風雨の吹き荒れる音がした。
せっかくの花がどれほど落ちたことか。
ここ数日は天気が悪い日が続くとのことで、せっかく咲いた桜が思いやられます。
今も昔も人種の違いや住む場所が異なっていることに関係なく、桜に対する思いは同じである
のですね。