「・・・も同じくテンポのよい文章を書きたいとつねづね考えている。
上手な文章というのは、流麗な文体で、難しい漢字をふんだんに盛り込み、
かつ長い構成を持つものでは決してない。
上手な文章とは、読みやすい文章である。試しに夏目漱石の本をめくってみる。
「小難しい」というイメージとは裏腹に、日本一の文豪は極めて簡素だ。
一文一文が短く、すぐ「。」が来る。ゆえに、非常に読みやすい。
複雑な内容を伝えるために必要なのは、難解な長文ではなく、
簡単な文章を粘り強く重ねていくことだ。難しい内容を難しい文章で表現したって、
誰も理解出来やしない。」
万城目 学・著 「ザ・万遊記」より
紹介した文章は小説家の万城目さんが文章を書く際に気をつけてみえるポイントです。
これは何も文章だけだはなく、人に説明する際にもあてはまると思いました。
お客様にご説明する時には、業界用語を駆使して、
立て板に水のように話し続けるのが理想の説明ではないのです。
逆に煙にまかれたようになってしまい、たくさん聞いたけれど、
結局何だっただろうか??ということになってしまいます。
これは逆に時間の無駄であり、信頼関係も築けなくなります。
きちんとお客様のご要望をお聞きし、分かりやすい言葉で心こめて
ご説明をすること。この点に尽きるのではないでしょうか。
今回は、ちょっと心に響く文章があったので、紹介させていただきました。
みなさんはどう思われますか?