春の田んぼ一面がピンクに染まっている光景を見かけました。
何かと思いよく見たられんげ草が咲いていたのです。
そういえば以前はよく見かけていたこの花も最近はお目にかかることが
減ってしまったような気がします。
れんげ草は自然に生えるものだと思っていましたが、全然違っていました。
ちゃんと稲作が終わると種をまいていたのです。
れんげ草はマメ科です。
マメ科の植物は空気中の窒素を土中に取り入れてくれるため、
よく田や畑で栽培していたそうです。
花が終わればれんげ草ごと田や畑に漉き込めば肥料になるそうです。
でも、最近は化学肥料の浸透やれんげ草を好んで食べてしまう害虫が増えて
しまい一段と見かけなくなってしまったそうです。残念。
そういえばれんげ草にちなんだ句を見つけました。
『やはり野に置けれんげ草』
れんげ草は野に咲くから美しいのであり、
それを摘んできて家に飾っても調和せず美しくないことから、
「そのもののふさわしい環境に置くのが良い」というたとえです。
奥が深いですね。