2020年開催の東京オリンピックのエンブレムが最終決定しました。
野老(ところ)朝雄氏による『組市松紋(くみいちまつもん)』。
一見、シックでなようですが、奥が深く、市松模様であるチェッカーデザインを、
藍色でデザインされたものです。
いろいろな意見がでています。いろいろな批評があるようです。
ですがコロンブスの卵の話を御存じでしょうか。
大陸を発見するという偉業をなしとげたコロンブスですが、これを誰にでもできると言われた時、
卵をたてることができるかと問いかけます。
そして誰もできなかった時、コロンブスは卵の尻をつぶして立たせてみせたという逸話です。
今回のエンブレムとは少し趣旨はちがいますが、出来上がった作品を見て、あれこれ言うのは
たやすいですが、自分がそのデザインを考えつけるかといえば、できるとは言えないでしょう。
もちろん参考にした資料などはあるでしょうが、一段と審査が厳しくなっているなか、考案する
大変さはいかがであったかと思います。
一度はケチがついてしまったエンブレムですが、これで払拭されることでようやく一歩進んだ
のではないでしょうか。