7月に入り、気温はぐんぐん上昇です。
7月は土用の丑がありますが、その前から早くも気温は鰻(うなぎ)上りといったところです。
夜になってもなかなか気温が下がりませんね。
「鰻上り」という言葉は、物価や気温、地位などが見る見るまに高くなっていくさまをいいますが、
これは鰻が急流であっても、水の少ないところでも登っていくという性質と、鰻を捕まえようとして
も体がぬるぬるしており、手から滑りぬけて上へ登っていってしまうからという2つの説からきてい
るそうです。
同じように魚が川を上るという性質を踏まえた「鯉の滝登り」という言葉があります。
こちらは、中国の黄河上流にある、竜門の滝という急流を登り切れた鯉が龍になれるという伝説
があり、これが転じて目覚ましく出世するという意味で使われます。
同じ魚であっても、鯉と鰻とでは、登ることに対して意味が違う言葉に使われているということも
面白いものです。
少しでも涼しげに感じられるよう、魚と水に関する話題でした。
暑い日は水辺が恋しくなるものですが、川辺や海で遊ぶ際はくれぐれも事故なきように注意して
くださいね。