よくマイホームは一生に一度の買い物といわれますが、日本の住宅は案外短命。
国土交通省の調査によれば、平均26年だそうです。
戦争の時に多くの建物が焼失し、戦後は効率を追い求めた結果、いつしか古いモノより
新しいモノがよいと、価値観が変わってしまったからです。
住宅も工場での大量生産で、全国どこででも同じものが手に入るようになりました。
昔の家は柱にふしがあったり、床がギシギシ鳴ったりしたものでした。
それではいけないと、新素材を使って完璧な家を作ろうとした結果、逆にシックハウス
症候群など人の健康を害する家になってしまっているのが現在の状況。
建物は人間のために作られるものであり、その逆であってはならないということなの
ですが。
何年かぶりになつかしい土地を訪れてみたら、すっかり様変わりしてしまっていたと
いうことは、よくあることですが、少しさみしい気もします。
変化も必要なのでしょうが、少し立ち止まって家やモノのよさを見直してみるのは必要
なのではないかと思います。